永寶寺は、鎌倉時代の創建と伝えられる臨済宗の古刹です。境内には4件の足利市指定重要文化財があります。
永寶寺古墳
本堂北側にあります。前方部に向けた2段築成(全長66m(推定)、高さ約6m(前方部・後円部))の前方後円墳です。
後円部中央の埋葬施設は横穴式石室(全長6.7m、幅1.6m、高さ1.6m)で、玄室の平面形が長方形、側壁は持ち送りが
きついのが特徴です。石室内から金銅製耳環、石製管玉、ガラス製小玉、鉄鏃などが出土しました。出土遺物などから
6世紀後半にこの周辺を支配した首長とその家族の墓と推定されます。
(昭和61年9月24日 足利市指定)
円空仏
本堂内にあります。
檜材一本造の観世音菩薩立像です。衣の表現は蛇彫りの豪壮さがある一方、お顔は丁寧に彫られ、口元にかすかな笑みが
伺われます。銘は残っていませんが、作風から江戸時代前期に全国を遊行した円空の作と考えられます。
(昭和55年3月22日 足利市指定)
永寶寺の無縫塔
歴代住職墓地の正面にあります。花崗岩の自然石を少し磨いたものを塔身としています。正面には、「塔 開山円翁正眠和尚
文永六年九月二十五日」と刻まれており、永寶寺が鎌倉時代中頃に創建されたことがわかる重要な資料です。
(昭和55年3月22日 足利市指定)
紙本著色 四季山水図襖絵
本堂の襖に描かれた四季山水図で、江戸時代末〜明治時代の著名な女流画家・奥原晴湖・渡辺晴嵐師弟によるものです。
12枚の襖には春・夏・秋・冬の風景画描かれ、それぞれが離合山水の体をなしています。落款から明治27年(1894)に
描かれたことがわかり、晴湖一門が永寶寺に寄宿した折にも描いたものといわれています。
(平成16年3月22日 足利市指定)
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