仏教豆知識
仏教にかかわることがらを平易なコメントでご紹介しています。
随時更新していますので時折お立ち寄りください。
Vol.1 盆踊り
Vol.2 寿稜って何?
Vol.3 灌仏会
Vol.4 涅槃会
Vol.5 挨拶
Vol.6 出世
Vol.7 渡りに船、闇夜に灯火
Vol.8 畜生
Vol.9 お釈迦様とスジャータ

盆踊り
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夏の風物詩といえば「盆踊り」。遠くから笛や太鼓の音が聞こえてくると思わず郷愁をそそられる、という人も多いのではないでしょうか。本来「死者の霊を迎えて慰める」との意味を持つ盆踊り。
 その歴史は古く、平安時代中期の浄土教を広めた空也上人が始めた踊念仏が起源だといわれています。鎌倉時代には一遍上人の念仏踊りに引き継がれ、時宗ととも全国に広まりました。さらに室町時代に入ると、鉦(かね)や太鼓をたたきながら念仏を唱えて踊るようになり、江戸時代には民謡なども加わって娯楽的な行事として定着。今の盆踊りの原型が生まれたのです。
徳島の「阿波(あわ)踊り」
秋田の「西馬音内(にしもない)盆踊り」
岐阜の「郡上(ぐじょう)おどり」など
全国的に知られる盆踊りも多く残っています。

盆踊り



寿稜
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近頃、話題を集めているのが生前にお墓を建てる「寿陵」。歴史をひもとくと、道教の「不老長寿」を深く信仰した秦の始皇帝のお墓が「寿陵」のルーツだといわれています。その後、中国から日本へその風習が伝わり、有名な吉田兼好の『徒然草』には、聖徳太子が生前にお墓を建てた逸話も残っています。さらに日本には「還暦」を祝う風習があります。
 60歳を節目に「赤ちゃんに還る=生まれ変わる」という意味を持つ還暦は、一度死んでこれまでの人生をきれいに精算し再出発すること。いわば今後の人生をよりよく過ごすための智恵なのです。
 「寿陵」も同様に、生前に一度お墓を建て、「一度死んで新たに生まれ変わる」ことが本来の意味です。このように、生前にお墓を建てる寿陵は、道教の「不老長寿の願い」と仏教の「功徳」や「滅罪」と結びつき、日本人の生き方に「もう一つの人生」を教えてくれました。寿陵に込められた「これからの人生をよりよく生きるためのすばらしい智恵」をぜひ活用してください。

寿稜



kanbutu
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4月8日は釈迦の誕生を祝う行事として灌仏会(かんぶつえ)が行われます。仏教各宗派共通の行事として全国各地で「花まつり」の名で親しまれています。
 釈迦の誕生についてはさまざまな説がありますが、ルンビニーの花園で摩耶夫人の右わきから生まれ、すぐに歩いて、右手で天を、左手で地を指し、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と宣言したと言われています。釈迦の誕生を喜んだ竜王が甘露を注いで沐浴させたという伝説から、各地の寺で灌仏会には花園に見立てて花で飾った「花御堂(はなみどう)」に、釈迦の誕生仏を安置して法会を行い、参拝者も仏頂に甘茶をかけて祝います。

灌仏会



涅槃
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2月15日は釈迦入滅の日とされ、宗派に関係なく「涅槃会(ねはんえ)」が行われます。「涅槃会」は「灌仏会(かんぶつえ)」「成土会(じょうどえ)」とともに「釈迦の三大行事」として重んじられる仏教行事で、釈迦が入滅するときの様子を描いた涅槃図を掲げ、釈迦をしのぶ「遺教経(あいきょうぎょう)」などが読まれます。大勢の弟子たちに見守られ、横たわる釈迦の図が涅槃図。これは自分の死期を悟った釈迦が、最期の説法の場となったクシナガラに弟子たちを呼び静かに涅槃に入ったときの様子を描いたもの。釈迦は、二本の沙羅樹の間に床をき、枕を北にし、西を向いて横たわっています。嘆き悲しむ弟子たちを諭しながら、入滅のときを迎える釈迦の安らかな姿は、見る人の心をも穏やかにしてくれます。

盆踊り



あいさつ
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「こんにちは」「こんばんは」と、毎日交わされる「挨拶」も実は禅宗に由来のある言葉です。「挨」も「拶」も「迫る」「押し合う」の意味を持ち、僧侶が互いに意見交換をしたり、問いかけをしたりして、相手がどの程度悟りの境地まで近づいたかを探り合う行為が「挨拶」。また、師匠が弟子に問答をしかけて、その力量を計ることも同様に使われていました。俗世間では、相手の様子を伺うという意味合いが強く現在に伝わったのです。

あいさつ



出世
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 お父さんの出世は、家族にとって大変気になるところですが、この「出世」という言葉の語源は仏教に関わりの深いサンクスリット語です。もともとは「悟りをもった人(釈迦)の出現」「俗世間を越えた」という二つの意味を持つことから、修行僧から一人前の僧侶になること、さらに僧侶の階級が上がることへ転じ、現在のように地位や名誉を得る意味で使われるようになりました。肩書きだけではなく、中身の伴った本来の「出世」を心がけたいものです。

出世



渡りに船、闇夜に灯火
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何かをするとき、タイミング良く必要なものが手に入ることを「渡りに船、闇夜に灯火」と言います。文字通り「川を渡ろうとするとき、うまい具合に船がある」「足下が暗い闇夜に、ちょうど提灯がある」ことから、困ったときに一番必要なものが偶然現れるとう意味で使われますが、これは『法華経』の中にある「子が母を、渡りに船を、病に医を、暗きに灯りを得るが如し…」という一節からきています。良いタイミングを招くのも逃すのも、日頃の行いが肝心なのかもしれません。

渡りに船、闇夜に灯火



畜生
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仏教では輪廻(生まれ変わること)の世界の三悪道に「畜生道」があります。考えなく本能のままに生きた者は、来世で人間以外の動物に生まれ変わるという教えで、ここで動物(獣)をさげすんで言うことから、現在では人をののしったり、自分自身に腹を立てて自虐的に使われるようになりました。「ちくしょう!」などと吐き捨てるのは、決してきれいな言葉ではありませんね。

畜生



お釈迦様とスジャータ
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 お釈迦さまがシッダルタ王子と呼ばれた若い頃、人間を苦しみから救い幸せにする道を見つけるため飲まず食わずの修行を行いました。しかし、このままでは悟りの境地には到達できないと感じたお釈迦様は、山を降り、川(尼連禅河)で沐浴をされ、河原にて体を休めていた時にスジャータという娘に会い、牛乳を飲ませてもらいます。
 これが活力となったお釈迦様は、ヒッパラ樹の下で深い瞑想に入ります。その期間は3日とも一週間とも言われています。そしてついに人々の幸せを見つける悟りを開かれ、お釈迦様と呼ばれるようになりました。
 後に瞑想を行った土地はブッダガヤー、ヒッパラ樹は菩提樹と呼ばれるようになりました。そして悟りを開かれた12月8日を「成道会」として仏教で記念日として語られています。
 ちなみにコーヒーに入れる「スジャータ」はここから名前を取ったものとされています。

お釈迦様とスジャータ

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